聞かせたい実話絵本

本当にあった出来事というのは、どんなによくできたお話よりも強く私たちの心に響くときがあります。
子供たちに聞かせてどう感じたか、いっしょに話し合ってほしいと思います。

バスが来ましたよ

由美村嬉々/文・松本春野/絵  アリス館

1,540円

全盲となった男性のバス通勤を、10年以上にわたって小学生たちが手助けし続けたお話。ある日ひとりの女の子が始めた小さな親切が他の子供たちに受け継がれる様子に心があったかくなります。

絵本はなちゃんのみそ汁

安武信吾/原作・安武千恵/原作・安武はな/原作・魚戸おさむ/文・絵  講談社

1,540円

がんで、残り少ない命を覚悟した母親が、5歳の幼き娘に伝えたのは、ひとりでも生きていけるための力! ベストセラーとなった原作『はなちゃんのみそ汁』。24時間テレビでもドラマ化された感動の実話が、親から子へと読み継がれる絵本になりました。はなちゃんのみそ汁レシピつきです!

小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。

原田剛/文・筒井則行/絵  ワイヤーオレンジ

1,540円

ナスビ農家の子供・ボクは、ある日鬼のように恐ろしい顔をしたお母さんにひとりでナスビを売りに行くように言われてしまいます。いつも優しかったお母さんがなぜ?時がたち、ボクはお母さんをなくした後でその理由を知ります。そこには子供を大切に想う親の本当の優しさがありました。

二平方メートルの世界で

前田海音/文・はたこうしろう/絵  小学館

1,650円

札幌に暮らす小学3年生の主人公は、生まれたときから脳神経の病気で入退院を繰り返している。入院するとしばらくベッドの上での生活となる。お母さんは一緒にいてくれるが、放射線を使った治療のときは、ガラスを隔てて別々になる。家ではお兄ちゃんが鍵っ子になる。申し訳ない気持ちだ。どうして自分だけが病気なんだろう・・・。そんなある日、海音ちゃんは、病室で大発見をする。

いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日

坂本義喜/原案・内田美智子/作・魚戸おさむとゆかいななかまたち/絵  講談社

1,540円

食肉センターで働く坂本さんのお話。坂本さんはいのちを「解く」この仕事がつらく、いつも辞めたいと思っていました。しかし、息子であるしのぶくんの大切な仕事だという言葉に励まされ、少しずつ仕事を誇れるようになっていきます。ところがある時、食肉センターに1頭の牛とともに小さな女の子が現れて・・・

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

〔ムヒカ/述〕くさばよしみ/編・中川学/絵  汐文社

1,760円

ウルグアイのムヒカ大統領は、国のトップでありながら郊外の平屋に住み、質素な服を着て、給料のほとんどを寄付して生活しています。そのため、いつしか敬愛の念を込めて「世界一貧しい大統領」と呼ばれるようになりました。2012年、環境についての国際会議で大喝さいを浴びた、彼の心揺さぶるスピーチを絵本化。

かわいそうなぞう

つちやゆきお/ぶん・たけべもといちろう/え  金の星社

1,320円

第二次世界大戦中、上野動物園で3頭の象が死にました。人間の身勝手な都合に巻き込まれ、理不尽にも命を奪われた動物たちの悲劇。今も終戦記念日になれば必ずラジオ朗読が流される、日本人が忘れてはいけない名作絵本です。

オットー 戦火をくぐったテディベア

トミー・ウンゲラー/さく・鏡哲生/やく  評論社

1,430円

ぼくはオットー。ドイツで作られた、ほんもののテディベア。なかよしの少年デビッドとオスカーと三人で、楽しい日々をすごしていた。ある日、ユダヤ人だったデビッドは、両親と強制収容所に送られてしまう。そして数十年後…。この本は、ぼくたち三人の物語を伝える、ぼくの自伝です。

戦争をやめた人たち 1914年のクリスマス休戦

鈴木まもる/文・絵  あすなろ書房

1,650円

1914年12月。戦争中だったイギリスとドイツの兵士たちが、戦いをやめ、プレゼントの交換やサッカーをしてクリスマスをお祝いしました。100年以上経過してもなお新たな戦争が始まる現代、争いのない未来を作るために私たちが大切にしなければならないこととは何でしょうか。

笑顔が守った命 津波から150人の子どもを救った保育士たちの実話

あいはらひろゆき/作・ちゅうがんじたかむ/絵  サニーサイド

1,650円

東日本大震災当日、仙台市中野栄あしぐろ保育所で実際に起きた愛と勇気の実話。大津波に襲われた保育所で150人の子どもたち全員を必死で守り抜いた保育士たちの感動の物語。今年2021年は東日本大震災からちょうど10年。ともすれば震災の記憶が風化しかねない今こそ、子どもたちに語り継がなければならない命の物語。

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