数々の名作を世に送り出してきた絵本作家林明子さんの代表作。
『はじめてのおつかい』『おつきさまこんばんは』など、やわらかな絵と何気ないしぐさや表情で子どもの気持ちを繊細に描き出した作品は、多くの読者に愛されています。
キツネのぬいぐるみ「こん」と女の子「あき」は、小さなころからずっと一緒。古くなったこんを治してもらうため、遠くのおばあちゃんの家に二人だけで旅立ちます。
しかし、途中でこんが電車に乗り遅れそうになったり、犬に連れ去られてしまったりと、ハプニングの連続。そのたびに「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言ってあきを安心させようとするこんと、こんを助けるためにがんばるあきが、強いきずなでピンチを乗り越えていきます。二人がお互いを思いやる姿が、愛おしく胸に迫ります。
子どもには大冒険のワクワクを、大人には大切な存在との思い出を呼び覚ましてくれる一冊。優しさに満ちた林さんの作品は、これからも世代を超えて読み継がれていくことでしょう。