海の脅威の物語

海の脅威と、闘いを挑む人間の物語10冊をご紹介します。

海底二万里 上

ジュール・ヴェルヌ/著  新潮社

693円

1866年、大西洋では海難事故が多発していた。それらには謎の巨大海洋生物の目撃談がついてまわる。調査のため高速フリゲート艦に乗り込むアロナックス教授、そして現れる超最新鋭潜水艦ノーチラス号とそれを駆るネモ船長。当時の最新科学知識を詰め込んだ、永遠の冒険ジュブナイル小説。

ブルーネス

伊与原新/著  文藝春秋

1,078円

主人公の準平は、地震研究所をやめた過去を持つ。大震災の折に過度なストレスにさらされ、無力感に襲われたのだ。人生を半ばあきらていたが、誘われて津波監視システムの開発計画に参加することに。集まったのは癖の強すぎるはみ出し者たち。数多の障害がある中、計画の行方は――熱く、胸に残る一冊。

白鯨 上

メルヴィル/著  KADOKAWA

1,276円

巨大な海の怪物、白鯨「モービィ・ディック」と片足のエイハブ船長との戦いを描く、アメリカ文学史に燦然と輝く名著。過酷な航海のなか、白鯨に片足を食いちぎられたエイハブの狂気に満ちた復讐心と、追い詰められてゆく船員たち。文化や思想、何より鯨に関する知識もふんだんに散りばめられた巨編。

夜の声

ウィリアム・ホープ・ホジスン/著  東京創元社

990円

ホジスンによる海洋奇譚短編集。表題作では、難破した夫婦が漂着した、キノコが異常に繁殖した島の怪異が語られる。かのラブクラフトにも影響を与えたという、未知の領域たる海の得体の知れなさ、徐々に侵食されるような恐怖を味わいたいならぜひ。

老人と海

ヘミングウェイ/著  中央公論新社

880円

老漁師・サンティアーゴは、84日もの間不漁に見舞われていた。マノーリン少年に見送られ小舟を漕ぎ出したある日、老人は見たこともないような巨大カジキを釣網にとらえる。壮絶な死闘と更なる試練の果てには――淡々とした文章が、海の苛烈さと老人の矜持を浮かび上がらせる。

日本沈没 上

小松左京/著  角川春樹事務所

660円

突然一夜にして海に没した鳥島南東の無人島の調査に向かった小野寺は、日本海溝の異常に気付く。時を置かず、日本各地で地震や噴火が頻発し始める。それは日本が破滅する前兆に過ぎなかった。科学者たち、そして日本政府には、未曽有の事態を前になすすべはあるのか。日本SFの金字塔。

海の底

有川浩/著  KADOKAWA

776円

春、桜祭りで開放される横須賀米軍基地を、突如巨大な甲殻類の群れが襲い、人々を捕食し始める。新人自衛官は助けた子供たちと潜水艦に逃げ込むことに。地上では警察や自衛隊が怪物に立ち向かうが、組織のしがらみが枷となる。壮絶な戦いの行方は。閉鎖環境に置かれた子供たちの命運は。

群青神殿

小川一水/著  早川書房

836円

メタンハイドレート探索のための深海艇の乗組員である俊機とこなみは、ある日海上保安庁からの依頼で、沈没した自動車運搬船の調査をすることに。だがそこには、船舶を襲う謎の海洋生物の影が。そして同種の事件は世界各地で起こっているのだった。海の恐怖と希望を描いた、小川一水の初期作。

ロード・ジム

ジョゼフ・コンラッド/著  河出書房新社

1,562円

イギリスの航海士・ジムはぬぐえない罪の意識を抱えていた。800人もの乗客を置き去りに、沈みゆく乗船から逃げ出したのだ。暗い過去から逃げるように転々とした果てに、ジムはスマトラの奥地で指導者と崇められることとなる。罪を贖い誇りを取り戻そうとするジムが最後に得るものとは。

反転領域

アレステラ・レナルズ/著  東京創元社

1,650円

舞台は19世紀。小型帆船デメテル号は、古代の巨大建造物の調査のため、ノルウェー沿岸のフィヨルドに向かう。たどり着いた地で探検隊一行と船医サイラスは奇妙な体験をする――そして物語は予想もしない展開へ。世界が崩れまさに反転を繰り返す中、読者は何を目撃するのか。

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