「年男・年女」を読む

2022年は寅年。寅年生まれの人は、勇敢で争いごとにも強く、リーダー気質の人が多いようです。

寅年生まれの作家の本を読んでみませんか?

二刀流

平野 歩夢 箸/KADOKAWA

2200円

東京オリンピックではスケートボードで出場、2022年の北京オリンピックではスノーボードで出場を目指す平野歩夢選手は1998年11月29日生まれ。 1998年は長野オリンピック開催の年でもありました。 同級生にはバスケの八村塁選手、フィギュアスケートの宮原知子選手らがいます。

夜空はいつでも最高密度の青色だ

最果 タヒ 箸/リトルモア

1320円

1986年は4月26日にチェルノブイリ原子力発電所で爆発事故が起こり、世界に衝撃がはしりました。 最果タヒはデビュー作「グッドモーニング」で当時女性としては最年少の21歳で中原中也賞を受賞し、以来、詩とメディアアートの融合を試みる展覧会を開催するなど活躍の場を広げています。 同級生には作家の綾瀬まる、女優の杏、石原さとみなど。

虐殺器官

伊藤 計劃 箸/早川書房

792円

1974年、フィリピンのルバング島で小野田寛郎元陸軍少尉が見つかりました。終戦から29年後のことでした。 伊藤計劃は2007年のデビューからわずか2年ほどでお亡くなりになっていますがデビュー作『虐殺器官』は「ゼロ年代SFベスト」国内編で1位になるなど今でも絶大な人気を誇っています。 同級生には作家の瀬尾まいこ、俳優のレオナルド・ディカプリオらがいます。

サラダ記念日

俵 万智 箸/河出書房新社

528円

1962年、東京の人口が1000万人を突破、世界初の1000万都市が誕生しました。ちなみに2021年11月の東京の人口は約1400万人。日本の人口の1割以上が東京に集中していることになります。 俵万智は12月31日生まれ。1987年発行の短歌集『サラダ記念日』は280万部のベストセラーになり、社会現象を引き起こしました。 同級生には作家の町田康、小川洋子、山本文緒、歌人の穂村弘らがいます。

ミチクサ先生 上

伊集院 静 箸/講談社

1870円

1950年は朝鮮戦争勃発の年でもあります。 伊集院静は2月9日生まれ。 最新作『ミチクサ先生』は夏目漱石というよりも「夏目金之助」の生涯を描いた物語です。文豪というイメージを塗り替える新鮮な作品です。 同級生には作家の佐々木譲、編集者の見城徹、歌手のカレン・カーペンターなど。

頼むから静かにしてくれ1

レイモンド・カーヴァー 箸/中央公論新社

1100円

1938年、李香蘭が映画女優としてデビューし大人気となりました。 レイモンド・カーヴァーはアメリカの小説家。短編小説の名手で日本では村上春樹が日本で1983年に雑誌の特集で紹介して以来、ほとんどの翻訳を手掛けています。 同級生には作家の佐野洋子、夏木静子、なかにし礼、映画監督の大林宣彦などがいます。

ふたりのイーダ

松谷 みよ子 箸/講談社

748円

1926年12月25日、大正天皇が崩御し、昭和がスタートしました。 松谷みよ子は『いないいないばあ』や『ちいさいモモちゃん』シリーズなど数多くの絵本や読み物を創作する傍ら、民話研究家としても妖怪伝説や都市伝説などを収集し高い評価を得ています。『ふたりのイーダ』は戦争や公害など社会の陰部に光を当て続けたシリーズの一作目。原爆の悲劇を伝える名作です。同級生には作家の星新一、詩人の吉野弘、茨木のり子らがいます。

楢山節考

深沢 七郎 箸/新潮社

539円

1914年7月28日オーストリアがセルビアに宣戦布告し、第一次大戦が始まりました。 深沢七郎は『楢山節考』で42歳の時に文壇デビューしました。姥捨て伝説をモデルに孝行息子とその母親を描いた『楢山節考』は正宗白鳥や三島由紀夫などらに高く評価されベストセラーになり、2度映画化されています。 同級生には作家のトーベ・ヤンソン、ウィリアム・バロウズ、政治学者の丸山眞男ら。

エデンの東

ジョン・スタインベック 箸/早川書房

924円

1902年、フランス映画『月世界旅行』が公開されました。世界初のSF映画とされています。 ジョン・スタインベックは「アメリカ文学の巨人」とも評され、1962年にはノーベル文学賞を受賞しています。『エデンの東』は創世記のカインとアベルの物語をモチーフに2つの家族の歴史を描き、1955年にジェームス・ディーン主演で映画化され世界中で大ヒットしました。 同級生には作家の横溝正史、久生十蘭、評論家の小林秀雄など。

そして誰もいなくなった

アガサ・クリスティ 箸/早川書房

1034円

1890年、アメリカの女性ジャーナリストネリー・ブライが単独世界一周旅行に成功。ヴェヌルの『80日間世界一周』をモデルにした企画のリポーターとしての挑戦で、72日間の期間のうち日本には5日間滞在したそうです。 アガサ・クリスティは「ミステリーの女王」とも呼ばれるイギリスの推理作家。作品は世界中で翻訳されていてギネスブックは「史上最高のベストセラー作家に認定しています。 同級生には作家の坪田譲二、カレル・チャペック、噺家の五代目古今亭志ん生などがいます。

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