北海道新冠町で競走・繁殖生活から引退した馬たちを繫養する牧場ノーザンレイクに文字通りの「招き猫」が暮らしています

その猫はノーザンレイクが2020年に現在地へ移転してきた数日後にフラりと現れたノラ猫で、その後も毎日牧場に現れ続けたため牧場で飼われる事になり、SNSで募集したアイヌ語の組み合わせから「メト」と名付けられました

牧場で気ままに暮らすメトと馬たちの様子をSNSにアップし話題となっていましたが、さらに人気に火をつけたのが2021年にノーザンレイクにやってきたGⅠ馬「メイショウドトウ」と「タイキシャトル」との触れ合いでした

特に動物好きなメイショウドトウとの距離の縮まっていく様子は近年の競馬再ブームやゲーム・アニメの影響か大いに盛り上がり、それとともにノーザンレイクのみならず、引退馬やそれを受け入れ繋養活動を行う牧場・団体へ注目が集まり、支援のクラウドファンディングや牧草献金などが広まっています

この本ではそんなムーブメントを引き起こすメトや共に暮らす馬たちの自然体な様子を撮影した写真と、実際にノーザンレイクで働き共に暮らす佐々木さんの体験談やエピソードなどを知ることが出来る本です

ボス猫メトとメイショウドトウ 引退馬牧場ノーザンレイクの奇跡
佐々木祥恵/著
辰巳出版
1,650円(税込)