ロベルト・エンケというサッカー選手がいた事を知っていますか。

若い時期から将来を有望視されていたドイツ人ゴールキーパーで、ドイツ・ポルトガルのクラブで活躍しスペインの名門FCバルセロナにも所属、さらにはドイツ代表のレギュラーにも選ばれていた選手でしたが、2009年に32歳の若さで死去。うつ病の発症からの快速列車への投身自殺でした。


華やかなプロスポーツ界とうつ病はあまり結びつきにくいかもしれないが、国際プロサッカー選手会のアンケート調査によると現役選手の3割強が鬱または不安障害を抱えているとの調査結果が出ており、バルセロナで活躍し現在ヴィッセル神戸に所属しているイニエスタ選手も自らうつ病を抱えていた事を公表している。


前途洋々に見えたプロ生活、うつ病を引き起こす原因となった失敗、そして妻と主治医以外には病について明かさずプロ生活を続ける苦悩、そしてその最後をリアルに追ったノンフィクション作

うつ病とサッカー 元ドイツ代表GKロベルト・エンケの隠された闘いの記録
ロナルド・レング/著 木村浩嗣/訳
ソル・メディア
1,980円(税込)