タイトルを見ればわかるとおり、「カバディ」を題材にしたスポーツ漫画です。

とはいってもカバディなんて詳しく知っている日本人はほとんどいないでしょう。
インドの国技であるカバディは、簡単に言ってしまえばコート上でやる鬼ごっこ。
攻撃手と呼ばれる鬼が、相手チームの守備手にタッチし、捕まらずに自チームの陣地に戻ることができれば得点となる、というのが基本ルールです。

いや、ルールなんて知らなくていいです。話の中でちゃんと説明してくれます。
わざわざ超マイナースポーツであるカバディの漫画なんて紹介するのは、これが他のどんなスポーツ漫画と比べても負けないくらい熱い作品だからです。
それもタイトル通りの灼熱の温度です。

迫力ある構図で描かれる試合には、カバディなんて見たこともないはずの読者にもスピード感や力強さ、息詰まる緊張感がダイレクトに伝わってくる臨場感があります。

何よりキャラクターが熱い!脇キャラクターや相手選手に至るまでみな熱い!
点を取る為、相手を止める為、何より勝つために、どの場面でも真剣かつ全力で戦う選手たちの攻防に、気が付けばどちらのチームも応援していた、というほど心震わされます。

とにかく熱い漫画を読みたい人は必読の漫画です。胸が躍ること間違いなしです。
灼熱カバディ
武蔵野創
小学館
607円(税込)