小説の主人公に自分を重ね、図書館で借りた名作「チボー家の人々」を読みふける少女。ただそれだけのお話です。しかし、本を読みふけったことのある人には共感せざるをえない感動があります。本に出会い、その本の世界に入り込み、そして自分の現実にもその本の世界観を巻き込んでゆく。本を読むことで誰しもが感じていた感覚を高野文子さんが緻密な演出でマンガとして表現しています。

タイトルの「黄色い本」とは白水社からでていた「チボー家の人々」が全面黄色い装飾をされた本であることからきています。

今はもう図書館でしか見れないかもしれません。私も学生の頃、学校の図書室で借りて読みましたがあまりに量の多い本のため読み終わらないまま卒業してしまいました・・・

黄色い本
高野 文子
講談社
864円