ゲームが得意で記憶力がよくてロリコンで、現在無職、元ニートの三十歳の平凡な主人公はは戦場では英雄である。

 本作品(シリーズ)の魅力を一文で書くとこのようになります。

会社が倒産し、再び無職となった男が次に選んだ仕事は民間軍事企業でした。軍事企業といってもきちんと採用試験はありますし、充実した研修制度もあります。また、戦争が仕事といっても人によって仕事の適正は様々です。主人公の場合はオペレーター(指揮官)として配属されるため直接戦地へ赴くこともありません。

本書において「現代の戦争」と表現されるタブレット端末と無線をつかって指示を飛ばします。 

マージナル・オペレーションのおもしろいところは主人公たちは兵士ではあっても軍人ではないという点にあります。人を殺すことや戦争をすることが目的にしていません。あくまでも(主人公も含めて)やむを得ず就いてしまった戦争をする仕事で生活をするためのお金を稼ぐということが目的です。そのため主人公はつねに合理的に、終始全体の利益のために行動します。

マージナル・オペレーション
芝村 裕吏
星海社
1296円(税込)